コミュニケーション

患者とのコミュニケーションのポイント
信頼し合うこと(ラポール)がコミュニケーションの前提。
 プライバシーの保護、話し合う場所や時間などの環境づくりも大切。
受容や共感の態度で、患者や家族と接する。相手の否定的感情も受け止める。
・患者の自尊心を大切にし、丁寧な言葉づかいをする。また、理解しにくい専門用語は、わかりやすい言葉に言い換える
・話を途中で遮らず、傾聴を心がける。
非言語的コミュニケーションも活用する
・患者との会話が多いからと言って信頼関係が深まるとは限らない。非言語的コミュニケーションも活用する。
・非言語的コミュニケーションには、表情、視線、ジェスチャー、タッチングなどがある。
・患者と視線の高さを合わせ、自然と視線を交わせるようにする。
・タッチングでは、触れるタイミングや部位などを定めて意図的に行う。実施の際は患者の価値観や社会的背景を考慮して行う。
面接技法
・面接技法→患者にカウンセリングし、身体的側面だけでなく、心理的・社会的側面の情報を収集し、ケアに活かす方法。
・カウンセリングは受容の態度で行う。
開かれた質問と閉じられた質問
面接ではまず開かれた質問(open question)で行い、次に閉じられた質問(closed question)で補うようにする。
開かれた質問 患者に自由に話させる質問。
「不安なことはありますか」
「退院後は何がしたいですか」
閉じられた質問 はい/いいえで答えられるような質問。
「何時に食事を取りましたか」
「吐き気はありますか」
コミュニケーションに障害がある方への対応
・高齢者には子音をはっきりと発音する。
・認知症患者に対して、伝えたいことが伝わらない場合は、言い換えて伝えたり、患者のペースに合わせて話たりする。