ウイルス性肝炎

日本でみられる主な肝炎ウイルス
肝炎ウイルスはA~E型があるが、日本でみられるのは主にA~C型である。
A型 B型 C型
核酸 RNA DNA RNA
感染経路 経口感染
例:二枚貝や糞便
血液感染体液感染
例:針刺し事故や性交渉
血液感染、母子感染
劇症化 まれ D型と併発すると劇症化 まれ
慢性化 ほぼなし 数% 70~80%
肝癌の可能性 なし あり おおいにあり
治療法 安静、栄養、肝庇護薬 安静、栄養、抗ウイルス療法、抗炎症療法
インターフェロン治療
抗ウイルス療法、安静、栄養、抗炎症療法
インターフェロン治療、リバビリン
ワクチン HAワクチン HBワクチン 開発中
特記
・C型肝炎は自覚症状は乏しいが、慢性化しやすい。肝硬変や肝癌に進行しやすい。
・D型肝炎ウイルスの増殖にはB型肝炎ウイルスに感染していることが前提である。
・E型肝炎は水や食物を介して経口感染する。豚やイノシシのレバーや肉の加熱不十分が主な原因。